ホームページの更新とは
ホームページの更新とは、公開しているページの中身を直したり、足したりすることです。営業時間や料金を書き換える、写真を差し替える、お知らせを1件足す、といった作業がこれに当たります。問い合わせフォームを作り替える、ページの種類を増やすといった一部の作り直しは改修、デザインやページの構成まで作り直すのはリニューアルと呼び、どちらも更新とは進め方も費用も別の話になります。
更新が必要になるのは、ホームページに書いてある事実が変わったときです。営業時間、料金、住所や電話番号、扱っている商品やサービス、スタッフの紹介などです。古い情報が残っていると、ホームページを見て来た人が、閉まっている時間に店に着いたり、今はない料金を前提に問い合わせたりします。
お知らせ、実績、会社概要のそれぞれを、どんなときに直し、いつ見直すかは、会社そのものを紹介するホームページ(コーポレートサイト)を例に、コーポレートサイトの記事で解説しています。
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この記事では、更新を次の順番で見ていきます。
最初に確かめるのは、自分で直せるかどうかです。次の章で、その見分け方から始めます。
自分で直せるかは、何で作られているかと、管理画面に入れるかで決まる
自分で更新できるかどうかは、2つのことで決まります。ホームページに管理画面があるか、そして、その管理画面に入れるかです。管理画面があるかどうかは、ホームページが何で作られているかで決まります。
管理画面は、文章や写真を直すための画面です。CMSで作られたホームページは、管理画面から中身を直せます。CMSは、専門の知識がなくても文章や写真を差し替えられる、サイトを更新するための仕組みで、WordPressがよく知られています。ホームページ作成サービスで作った場合も、サービスの管理画面から直せます。
一方、管理画面がないホームページもあります。HTML(ページを書くための言語)のファイルを、直接書いて作ったホームページです。この場合は、ファイルを書き直して、サーバー(サイトのデータを置いておく場所)に上げ直す作業が必要になります。
自社のホームページがどれに当たるか分からないときは、作った会社か、前の担当者に、次の3つを聞きます。
- このホームページに、文章や写真を直すための管理画面はあるか
- あるなら、管理画面のアドレスと、入るためのIDとパスワードは何か
- 管理画面で、自社が直してよいのはどこまでか。操作の手引きはあるか
管理画面があるのに、入るための情報を自社で持っていないことは珍しくありません。作った会社だけが持っている、前の担当者しか知らない、という状態です。管理画面のアドレスと、IDとパスワードは、自社でも持っておきます。担当者が替わったときや、頼む会社を替えるときに、入れなくなるのを防ぐためです。
管理画面に入るための情報を誰が持っているかを、ドメイン(サイトのアドレスに使う名前)やサーバーの契約先・名義・期限とあわせて1枚に書き出す方法は、ホームページの管理の記事で解説しています。
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管理画面に入れても、自分で直せるのは、文章や写真、お知らせなど、管理画面で編集できるようになっている部分です。デザインを変える、ページの形を変える、新しい種類のページを作るといった作業は、作った会社に頼みます。更新の作業を頼むときの費用のかかり方(月額か、1回ごとか)と、サーバーや保守など、公開したあとに続く費用は、ホームページリニューアル費用の記事にまとめています。
関連記事ホームページリニューアル費用の相場は?見積もりが会社ごとに違う理由と、費用を抑えるための準備
管理画面がないホームページは、ファイルを直す知識のある人が社内にいなければ、更新のたびに頼むことになります。更新の回数が多いなら、管理画面のある仕組みに入れ替える方法もあります。ただし、入れ替えは、ホームページを作り直すリニューアルに当たります。進め方は、ホームページリニューアルの記事で解説しています。
直す前に控え、直したらページを開いて確かめる
管理画面に入れることが分かったら、更新の作業に入ります。操作のしかたは、CMSや作成サービスによって違うので、ここでは、どの仕組みでも共通してやっておきたいことを並べます。
| いつ | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 直す前 | 直すページの、いまの文章と写真を控える | 間違えて消したときに、元に戻せる |
| 直す前 | 何をどう直すかを書き出し、公開の前に誰が確かめるかを決める | 料金や日付の打ち間違いを、公開の前に見つける |
| 直すとき | 管理画面で直す。公開前の見え方を確かめる画面(プレビュー)があれば、そこで見る | 改行や写真の位置が崩れていないかを見る |
| 直したあと | 公開されているページを、自分で開いて確かめる。スマートフォンでも開く | 管理画面では直っていても、公開されていないことがある |
直す前に控えておくのは、いま公開されている文章と写真です。文章は、コピーして保存しておきます。写真は、差し替える前の画像ファイルが手元にあるかを確かめ、なければ保存しておきます。あわせて画面を写真に撮っておくと、どこに何があったかも分かります。この程度で足ります。
直したあとは、管理画面の中ではなく、公開されているページを自分で開いて確かめます。直したのに、ページが前のままに見えることがあります。ブラウザが、前に開いたときのページを一時的に保存していて、それを表示しているためです。この一時的な保存を、キャッシュと呼びます。ページを読み込み直すか、別の端末で開くと、たいていは直したあとのページが表示されます。それでも変わっていなければ、「公開」や「更新」のボタンを押し忘れていないかを見ます。
表の作業は、管理画面に入れれば、どれも自社でできます。料金や日付は、打ち間違えるとそのまま公開されるので、直した人とは別の人が、公開の前に一度読むようにしておくと安心です。
更新の頻度は、回数ではなく、事実が変わったら直す
ホームページの更新については、「更新しないと、検索の評価が下がる」「こまめに更新すると、検索の順位が上がる」という話をよく聞きます。そう聞くと、月に何回かは更新しなければ、と考えたくなります。
Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」という資料で、検索エンジンのために作ったコンテンツになっていないかを確かめる質問を並べています。答えが「はい」なら、作り方を見直したほうがよい、という質問です。その中に、次の2つがあります。
- 〈なんらかの方法でサイトを「新鮮」に見せれば全体的な検索ランキングが向上すると信じて、大量の新しいコンテンツを追加したり大量の古いコンテンツを削除したりしていますか(そのようなことをしてもランキングは向上しません)。〉
- 〈コンテンツを実質的に変更していないにもかかわらず、ページを新鮮に見せるためにページの日付を変更していますか。〉
1つ目の質問には、かっこ書きで答えが付いています。新鮮に見せるために、大量に足したり消したりしても、ランキングは向上しない、という答えです。2つ目は、中身を変えていないのに日付だけを新しくすることを、見直したほうがよい例に挙げています。
ただし、この資料が言っているのは、新鮮に見せるための更新のことです。更新しないと評価が下がるのか、こまめに直すと順位が上がるのかは、この2つの質問には書かれていません。更新が検索と関係ない、と言っているわけでもありません。資料から言えるのは、新鮮に見せることを目的にした更新は、Googleが勧めていない、というところまでです。そして、事実が変わったのに直していないページは、検索の順位とは別に、見た人の役に立ちません。
そこで、更新の頻度は、「月に何回」という回数からは決めません。営業時間や料金など、書いてある事実が変わったときに直します。直すものがない月に、日付だけを新しくする必要はありません。新しく見せるためだけに言い回しを変えることも、私は勧めません。
直し忘れを防ぎたいときに決めるのは、直す回数ではなく、見直す日です。その日に読み返して、事実が変わっていなければ、何も直しません。見直す日は、たとえば決算のあとなど、毎年同じ時期に決めておく方法があります。第1章で紹介したコーポレートサイトの記事に、欄ごとに、いつ直し、いつ見直すかをまとめています。
検索から来る人を増やすために新しい記事を足していく取り組みは、事実を直す更新とは目的が違うので、ホームページ集客の記事で解説しています。
直したことは、Googleにいつ伝わるか
この章は、仕組みの説明が中心です。先に、自社がすることを書いておきます。作った会社に、次の2つを聞きます。この章で自社がすることは、これだけです。
- サイトマップがあるか
- ページを直したときに、サイトマップの中の日時が自動で変わるか
答えが2つとも「はい」なら、Googleに知らせるために自社がやる作業はありません。「いいえ」があったときは、Googleが読みに来るのを待ちます。急ぐ訂正は、第6章の方法で読み直しを頼みます。CMSで作っていても、管理画面がなくても、聞くことは同じです。サイトマップが何かは、このあと説明します。
ページを直しても、検索結果に出る説明の文や日付が、すぐに変わるとは限りません。Googleは、世界中のページを順番に読みに来て、読んだ内容を検索結果に使っています。直したあとのページを、Googleがもう一度読みに来るまでは、検索結果は前のままです。この、ページを読みに来る動きを、クロールと呼びます。
どのくらい待つのか。Googleは「URL の再クロールを Google にリクエストする」という資料で、〈クロールには数日から数週間かかることがあります。〉と書いています。直した当日に検索結果が変わっていなくても、不具合ではありません。
では、直したことを、Googleに伝える方法はあるのか。その1つが、サイトマップです。サイトマップは、サイトにあるページのURLを一覧にしたファイルで、検索エンジンに読んでもらうために置きます。ページごとに、最後に更新した日時を書けます。Googleは「サイトマップの作成と送信」で、この日時(資料では <lastmod>)について、〈Google は、<lastmod> 値が一貫して正確であることを(ページの最終更新との比較などにより)検証できる場合に、この値を使用します。〉と書いています。使った結果、検索結果がいつ、どう変わるかは、資料には書かれていません。
CMSで作ったホームページでは、このサイトマップの日時が、自動で書き換わることがあります。このブログはWordPressで作っています。この記事を書いている2026年10月1日の午前、公開済みの記事3本に、段落を1つずつ足しました。そのあとサイトマップを開くと、3本の更新日時は、段落を足した10時38分に変わっていました。私は、サイトマップにも日付にも触っていません。このブログでは、直した日時を、CMSが自動で書き込んでいます。
ただし、日時が書き込まれたからといって、Googleがすぐに読みに来るとは限りません。この3本の検索結果がいつ変わるかは、この記事を書いている時点では分かりません。
検索結果には、ページの公開日や更新日が表示されることがあります。Googleはこの日付を、「Google 検索で署名日に影響を与える」という資料で、〈ウェブページが更新または公開されたと Google が推定した日付〉と説明しています。ページに更新日を表示しているなら、実際に直した日にします。更新日が自動で入る仕組みなら、何もしなくてかまいません。手で打ち込む作りなら、直した日に合わせます。中身を変えずに日付だけを新しくするのは、第4章で見た2つ目の質問に当たります。
急ぐ訂正は、Search Consoleから読み直しを頼む
写真の差し替えや、文章の手直しなら、Googleが読みに来るのを待てば足ります。待てないのは、検索結果に出ている情報が間違っていて、見た人が困る場合です。営業時間が違う、終わったサービスが出ている、といった訂正です。
営業時間や住所は、ホームページのほかにも、同じ情報を載せている場所があります。Googleマップに出る会社の情報(Googleビジネスプロフィール)は、ホームページとは別に登録されています。検索結果やGoogleマップに出ている営業時間が違うときは、先にGoogleビジネスプロフィールを直します。
ホームページのページについては、Googleに読み直しを頼めます。頼む場所は、Search Console(Googleが無料で提供している、検索での表示状況を見る管理画面)です。画面の上にある検索窓(URL検査)に、直したページのURLを入れると、そのページの状態が表示されます。その画面にある「インデックス登録をリクエスト」を押すと、読み直しの依頼がGoogleに送られます。ボタンの名前は「登録」ですが、すでに検索結果に出ているページの読み直しも、ここから頼みます。頼むのは、1ページずつです。
頼めるのは、そのサイトのSearch Consoleで、所有者かフルユーザーになっている人です。どちらの権限でも、読み直しは頼めます。ホームページの管理を制作会社に任せている場合は、Search Consoleに登録してあるかを聞き、自社の担当者を、このどちらかの権限で追加してもらえるかを相談します。
頼んだからといって、すぐに変わるわけではありません。第5章で引いた「URL の再クロールを Google にリクエストする」には、〈クロールをリクエストしても、コンテンツが検索結果にすぐに表示されるとは限らず、まったく表示されないこともあります。〉とあります。数日たったら、もう一度URL検査を開き、「ページのインデックス登録」の中にある「前回のクロール」の日時が、直した日より後になっているかを見ます。後になっていたら、検索して、表示が変わったかを確かめます。
| すること | 急ぐ訂正(営業時間や料金の間違いなど) | 急がない更新(写真の差し替え、文章の手直しなど) |
|---|---|---|
| ページを直す | 直して、公開されているページを開いて確かめる | 直して、公開されているページを開いて確かめる |
| Googleに伝える | Search ConsoleのURL検査から、読み直しを頼む | 何もしない。Googleが読みに来るのを待つ |
| 確かめる | 数日たったら、URL検査で「前回のクロール」の日時を見る。直した日より後なら、検索して表示を確かめる | 気になったときに、検索して見る |
Search Consoleを使い始めるときに確かめることと、Search Consoleで何が分かるかは、SEO対策の初心者向けの記事で解説しています。
関連記事SEO対策の初心者が最初に覚えたい、2つの確かめる先
ARROWSの価値最大化Web制作
第5章のとおり、直したページは、Googleが読みに来るまで検索結果に反映されません。新しく作ったページも、公開してから検索エンジンに認識され、評価されるまでには時間がかかります。サイトを作り直すときに、完成を待たずにできたページから公開し、その時間を早く始める進め方が、ARROWSの価値最大化Web制作です。
公開の仕方は2つです。トップページを1か月目に公開し、そのあとも毎月ページを足していく形(分割公開型)と、会社の基本の情報とお問い合わせの入口を先に公開し、記事や実績のページを増やしていく形(積み上げ型)があります。どちらで進めるかは、ご相談のときに一緒に決めます。
制作のあいだは、直してほしいところを、確認用のサイトにARROWS Reviewで直接書き込んでいただけます。
まとめ
ホームページの更新は、回数を決めて続けるものではなく、書いてある事実が変わったときに直すものです。直したあとは、公開されているページを自分で開いて確かめ、検索結果は、Googleが読み直すのを待ちます。急ぐ訂正だけは、Search Consoleから読み直しを頼みます。
まずは、自社のホームページに管理画面があるか、入るための情報を誰が持っているかを、作った会社に聞いてみてください。それが分かれば、次に営業時間や料金が変わったとき、自分で直すか、頼むかを、その場で決められます。




