サンクスページとは、送ったあとに表示するページ
サンクスページは、問い合わせや資料の請求、会員の登録、商品の購入などが済んだあとに表示するページです。サンキューページ、送信完了ページと呼ばれることもあります。
役目は大きく2つあります。1つは、送った人に、問い合わせや注文を受け付けたことを伝えることです。送信のボタンを押したあとに何も変わらなければ、送った人は、届いたのか、もう一度押すべきなのかが分かりません。もう1つは、問い合わせや購入が何件あったかを数える場所になることです。数え方は第6章で紹介します。
ただ、載せるものは、何のあとのページかで変わります。通販の購入のあとなら、注文の内容や発送の目安、次の買い物につながる案内が中心になります。問い合わせのあとは、相談がこれから始まります。送った人は、まず相手の会社から連絡が来るのを待つことになります。
問い合わせのあとのサンクスページは、送った人が最初に見る、このあとの流れを伝えるページです。 この記事では、ここから問い合わせのあとのページに絞って話を進めます。ホームページ全体のどこに問い合わせを増やす余地があるかは、問い合わせを増やす方法の記事で解説しています。
サンクスページによく載せるもの
サンクスページによく載せるのは、次のようなものです。
- お礼の言葉と、手続きが済んだことの知らせ
- 受け付けた内容(注文の番号や内容など)
- このあとの流れと、連絡や発送の目安
- 困ったときの問い合わせ先
- 次に見てほしいもの(関連する商品、資料、記事など)
- SNSのフォローやメールマガジンの登録の案内
- 次の買い物で使えるクーポン
ただし、これを全部載せればよいわけではありません。購入のあとと問い合わせのあとでは、送った人がそのページで知りたいことが違うからです。
| 載せるもの | 購入のあと(通販) | 問い合わせのあと |
|---|---|---|
| お礼と、済んだことの知らせ | 要る | 要る |
| 受け付けた内容 | 注文の番号と内容 | あまり要らない(相談の中身は、送った本人が書いたもの) |
| このあとの流れ・目安 | 発送の目安 | いつ・誰から・どうやって連絡が来るか |
| 次の一歩 | 関連する商品・クーポン | 打ち合わせの日程の予約か資料など、どれか1つ |
| SNS・メールマガジンの案内 | よく置かれる | 置くなら、次の一歩より下に |
問い合わせのあとのページでいちばん大事なのは、このあとの流れと、次の一歩の2つです。 次の章から、この2つを順に見ていきます。
問い合わせのあとは、いつ・誰から・どうやって連絡が来るかを先に書く
問い合わせを送った人がいちばん気にしているのは、届いたかどうかと、いつ返事が来るかです。「送信しました。ありがとうございました。」だけでは、送れたことは分かっても、いつ、誰から返事が来るのかは分かりません。いつまで待てばよいかが分からないと、同じ内容をもう一度送ったり、電話をかけて確かめたり、ほかの会社にも同じ問い合わせを送ったりすることがあります。
そこで、お礼の言葉だけで終わらせず、受け付けたことのすぐあとに、次の3つを書きます。
- いつ:何日以内、何営業日以内に連絡するか
- 誰から:担当者から、営業の窓口から、など
- どうやって:メールか、電話か
ARROWSのお問い合わせのサンクスページでは、見出しのすぐ下に「2営業日以内に、担当者からメールでご連絡します。」と書いています。その下に、受け付けのお知らせを自動返信のメールで送ったこと、届かない場合は迷惑メールのフォルダも確かめてほしいことを添えています。
日数は、守れる日数で書きます。「すぐにご連絡します」と書いて3日待たせるより、「3営業日以内」と書いて期限内に連絡するほうが、送った人は安心して待てます。休みの日をはさむと連絡が遅れる会社なら、「営業日」で数えることを書いておきます。
送ったあとの流れも、短く書いておくと待つあいだの見通しが立ちます。ARROWSのページでは、「担当者からご連絡」「お打ち合わせ」「ご提案」の3つの段階を並べ、最初の打ち合わせはオンラインで行うことも書いています。
お礼の言葉だけで終わらせず、いつ・誰から・どうやって連絡が来るかを書くと、送った人は安心して待てます。 何日以内に、誰が、どの方法で連絡するかを決めるのは、自社の仕事です。決めた内容を書き足すだけなら、ページを作り直さずに済むことがほとんどです。
入力の途中で離れる人を減らすフォームの直し方と、送ったあとまでをひとつながりで見る考え方は、EFOの記事で解説しています。
関連記事EFOとは?入力フォームの離脱を減らす直し方と、迷惑な送信への守り方
次の一歩を、その場で選べるようにする
連絡の時期が分かれば、送った人は待つことができます。ただ、待つだけで終わらせず、そのページで次の一歩を選べるようにしておくと、話を先に進められます。
ARROWSのお問い合わせのサンクスページでは、連絡の案内のすぐ下に、打ち合わせの日程の予約を置いています。担当者の連絡を待たずに、その場で日程を決められる形です。問い合わせから続けて予約の画面を開くと、フォームに入力した名前とメールアドレスが、はじめから入っています。予約せずに、担当者の連絡を待ってもかまわないことも書いています。
予約を置く位置で、決めたことが1つあります。最初の案では、「トップページへ」のボタンが、日程の予約より上にありました。これでは、送った人が日程を見る前にトップページへ戻ってしまいかねません。そこで、「トップページへ」を日程の予約の下に移しました。
次の一歩は1つに絞り、「トップページへ」のボタンより上に置きます。 置けるものはたくさんありますが、選べるものが並びすぎると、送った人は何もせずにページを閉じやすくなります。ARROWSのページでも、その場で選んでほしいのは日程の予約だけにしています。料金の一覧、無料診断、実績資料の請求、記事は、「お待ちのあいだに」としてページの下にまとめています。
次の一歩は、会社によって変わります。打ち合わせを早く決めたい会社なら日程の予約、まず資料を読んでもらいたい会社なら資料、事例を見てほしい会社なら実績のページです。相談の内容を読んでから打ち合わせをするか決める会社なら、予約は置かず、待つあいだに読める実績や資料を次の一歩にします。何を置くかを決めるのは自社です。日程の予約の画面をページに埋め込む作業や、フォームに入力した名前とメールアドレスを予約の画面に引き継ぐ設定は、サイトを作った会社に頼めます。ARROWSでは、顧客管理のツールのHubSpotにある、日程を予約する機能を使っています。
HubSpotで何ができ、問い合わせのあとの記録をどうそろえるかは、HubSpotの記事で解説しています。
関連記事HubSpot(ハブスポット)とは?無料でできることと、エクセルの顧客管理表から移す方法
自動返信のメールと、ページで伝えることを分ける
問い合わせを送ると、サンクスページが表示され、少しあとに自動返信のメールも届きます。2つは、見る時と、あとから読み返せるかどうかが違うので、いつ・誰から・どうやって連絡が来るかは両方に書き、そのほかは役目に合わせて書き分けます。書き分けの一例は、次のとおりです。
| 自動返信のメール | サンクスページ | |
|---|---|---|
| いつ見るか | 少しあと。あとから読み返せる | 送った直後。開き直されることは少ない |
| 両方に書くこと | 受け付けたこと、いつ・誰から・どうやって連絡するか | 受け付けたこと、いつ・誰から・どうやって連絡するか |
| それぞれに書くこと | 問い合わせ先 | このあとの流れ、その場で選べる次の一歩、メールが届かないときの確かめ方 |
| 書かないこと | 相談の本文 | — |
メールは、送った人の受信箱に残ります。いつ連絡が来るかを、あとから確かめ直す場所になります。一方、サンクスページは送った直後に見られることが多く、閉じたあとに開き直されることはあまりありません。だから、その場で選んでほしい次の一歩は、メールではなくページに置きます。メールが届かないときの確かめ方も、届かなかった人はメールの中では読めないので、ページに書きます。
自動返信のメールには、相談の本文は写しません。他人のメールアドレスで送られたとき、関係のない人に相談の文章が届いてしまうのを防ぐためです。くわしくは、EFOの記事の第6章で紹介しています。
メールにはあとから確かめたいことを、ページにはその場で見てほしいことと選んでほしいことを書きます。
完了の数え方と、検索に出さない設定
サンクスページは、問い合わせが何件あったかを数える場所としても使われます。サンクスページが表示された回数を、問い合わせの件数として数える形です。
ただ、この数え方では、実際の件数より多く数えることがあります。サンクスページを直接開いた人や、送ったあとにページを再読み込みした人の分も、表示された回数に入るからです。そこで、ページが表示されたときではなく、送信が成功したときに数える形もあります。ARROWSのお問い合わせでは、送られた内容をサイトが受け取れたことを確かめた時点で、問い合わせを1件として数えています。ページを開いただけでは数に入りません。
サンクスページの表示で数える場合は、送っていない人がページにたどり着きにくくしておきます。1つは、検索結果に出さない設定です。ページに「noindex」という指定を入れると、検索エンジンにそのページを検索結果に出さないよう伝えられます。もう1つは、サイトの中のリンクやサイトマップに載せないことです。ARROWSは送信の成功で数えていますが、検索から来た人に「受け付けました」のページを見せないために、お問い合わせのサンクスページにnoindexを入れ、サイトマップにも載せていません。
問い合わせの件数は、ページの表示で数えるか、送信の成功で数えるかを先に決めておきます。 どちらで数えるかを決めるのは自社で、計測の設定は、サイトを作った会社に頼めます。問い合わせ1件ごとに、どこから来た人かを残す方法は、UTMパラメータの記事で解説しています。
関連記事UTMパラメータとは?付け方と、問い合わせ1件ごとに「どこから来たか」を残す方法
ARROWSの問い合わせフォーム改善
ここまで紹介したサンクスページは、問い合わせのフォームとあわせて考えると整えやすくなります。ARROWSの問い合わせフォーム改善では、サイトを作り直さずに、いまの問い合わせフォームだけを入れ替えます。対象は、WordPressのサイトと、PHPが動くレンタルサーバーのサイトです(Wix・STUDIOなど、サーバーにフォームの受け口を置けないサービスでつくったサイトは、いまは対象外です)。
入れ替えるフォームでは、売り込みや迷惑な送信を顧客管理に入れる前に見分けます。入力のしやすさと、どこから来た問い合わせかの記録も、あわせて整えます。顧客管理のツールのHubSpotとつなげば、第4章で紹介した、送信のあとにそのまま打ち合わせの日程を選べる流れもつくれます。
問い合わせのあと、誰がいつ連絡したのかを社内で分かるようにしたい場合は、HubSpot導入支援で、お客様の情報とやりとりを1か所にまとめるところからお手伝いします。
まとめ
問い合わせのあとのサンクスページでは、お礼の言葉だけで終わらせず、いつ・誰から・どうやって連絡が来るかを書き、その場で選べる次の一歩を1つ置きます。
まずは自社のサンクスページを開き、送った人が「このあと何が起きるか」を読み取れるかを確かめてください。




