SEO対策とは

SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンにページの内容を正しく理解してもらい、検索した人に自分のページを見つけてもらうための取り組みです。SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略です。

初心者向けの説明には、タイトル、内部リンク、表示速度、被リンクと、施策の名前がたくさん出てきます。ただ、施策の名前を覚える前に押さえておきたい言葉が3つあります。Googleが検索の仕組みを説明するときに使う、次の3つの段階です。

  • クロール:Googleのプログラム(クローラー)が、ウェブ上のページを見つけて中身を取得する
  • インデックス登録:取得したページの内容を解析し、Googleのデータベースに保存する
  • 検索結果の表示:検索されたキーワードに対して、関連する情報を返す

(Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」・2026年9月30日参照)

この3つの言葉は、このあと出てくるGoogleの資料にも、Search Consoleの画面にも、そのまま出てきます。自分のページがどの段階で止まっているかは、第6章で紹介するSearch Consoleで確かめられます。施策の名前も、この3つのどこに効くのかが分かると、覚えやすくなります。たとえば、Googleは主にリンクをたどって新しいページを見つけるので、内部リンクや被リンクはクロールに関わります。ページのタイトルは、検索結果に出る見出しの材料になるので、検索結果の表示に関わります。

Googleが説明する、検索の仕組みの3つの段階 クロール ページを見つけて 中身を取得する インデックス登録 内容を解析して データベースに保存する 検索結果の表示 検索されたキーワードに 関連する情報を返す うまくいかないと 見つからない 登録されない 表示されない Search Consoleでは、この3つを自分のサイトについて確かめられる
図1:Googleが説明する検索の仕組みの3つの段階。どの段階でも、うまくいかないことがある。

どこから手を付けるかは、サイトの段階によって変わります。施策の全体と、手を付ける順番の整理は、SEO対策の全体像の記事で解説しています。

関連記事SEO対策の全体像と、施策が決まる順番

施策の一覧の言葉と、Googleの資料の言葉

初心者向けの説明の多くは、施策を「内部対策(テクニカルSEO)」「コンテンツSEO」「外部対策」の3つに分けて並べます。一方、Googleが初めての人向けに出している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」は、この3つの言葉で章を分けていません。章は「Google がコンテンツを見つけられるようにする」「サイトを整理する」のように、何をするかで立てられています。

そのため、施策の一覧を読んでからGoogleの資料を開くと、同じ話がどこに書いてあるのか見つけにくくなります。おおまかな対応は次のとおりです。

施策の一覧での分け方スターターガイドの主な章
内部対策(テクニカルSEO)Google がコンテンツを見つけられるようにする/サイトを整理する/Google 検索での見え方に影響を与える
コンテンツSEO興味深く有益なサイトにする/最適化した画像をサイトに追加する/動画を最適化する
外部対策ウェブサイトを宣伝する

※スターターガイドは、施策を上の3つに分けていない。どの分け方がどの章に当たるかは、筆者が対応させた

やってはいけないことと、Googleが重視していないことも、Googleの資料で確かめられます。やってはいけないことは「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」にまとめられていて、違反すると、掲載順位が下がったり、検索結果にまったく表示されなかったりすることがあると書かれています。重視していないことは、スターターガイドの「Google が重要でないと考えること」という章にあります。たとえば、キーワード メタタグ(キーワードを書き込むHTMLの項目)は使っていないこと、決まった最小や最大の文字数はないことが書かれています。

初心者向けの説明が食い違うところ

施策の一覧を何本か読むと、説明どうしが食い違うところが出てきます。よく目にするのは、施策の数と、効果が出るまでの期間です。

施策の数は、「基本の5つ」「7選」「8ステップ」「15項目」と、記事によって違います。これは、いくつかの作業を1つの施策として数えるか、別々に数えるかという、束ね方の違いです。たとえば、タイトルと、検索結果に出る説明文を、1つと数えるか2つと数えるかで、数は変わります。キーワード選びを施策に入れるか、準備に回すかでも変わります。数が違っても、どれかが間違っているとは限りません。第2章の表に当てはめてみると、同じ中身を別の数え方で並べていることが多いはずです。

期間は、「3〜6か月」「半年から1年」「Google公式で4か月から1年」などと説明されます。こちらは束ね方ではなく、出どころの違いです。出どころが書かれていない目安と、Googleの資料から引いたとされる数字が、同じように並んでいます。

出どころが書かれていない目安は、根拠をたどれません。サイトや業種によって変わるものなので、幅があっても不思議ではありません。確かめられるのは、Googleの資料から引いたとされる数字のほうです。ただ、引いた資料が同じでも、資料が更新されていれば、版によって数字が違うことがあります。次の章で、その例を見ます。

初心者向けの説明が食い違う、2つのところ 施策の数 「基本の5つ」「7選」 「8ステップ」「15項目」 束ね方の違い 同じ中身を、別の数え方で 並べていることが多い 効果が出るまでの期間 「3〜6か月」「半年から1年」 「Google公式で4か月から1年」 出どころの違い 出どころのない目安と、 Googleの資料から引いたとされる数字 確かめられるのは、Googleの資料から引いたとされる数字のほう
図2:初心者向けの説明が食い違う2つのところ。施策の数は束ね方の違い、期間は出どころの違い。数と期間は、よく見かける言い方の例。

「Google公式で4か月から1年」は、今の資料にはない

Google公式として引かれる「4か月から1年」は、Googleの資料の今の版では見つかりません(スターターガイドと、このあと紹介する「SEO 業者の利用を検討する」の日本語版・英語版を、2026年9月30日に確認)。効果が出るまでの時間に近い話として、今の資料にあるのは、スターターガイドの「検索結果への反映にかかる時間」という節の、次の段落です。

変更した結果が Google 側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします。

(Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」・最終更新日 2025年12月18日・2026年9月30日参照)

ここに書かれているのは、1つの変更が検索結果に反映されるまでの時間です。順位やアクセスに効果が出るまでの時間とは、別の話です。同じ段落には、変更すれば必ず目に見える変化が現れるわけではない、とも書かれています。反映されても、順位が上がるとは限りません。

ただ、この数字には出どころがあります。Googleの「SEO 業者の利用を検討する」というページに、以前は次の一文がありました。

成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。

(Internet Archive に保存された同じページ・2026年4月20日保存・ページの最終更新日 2025年12月18日)

このページは2026年6月10日に更新され、今の版からは、この一文がなくなっています(2026年9月30日確認)。英語版の今の版(2026年6月5日更新)にもありません。Internet Archive の保存をさかのぼると、2023年3月に更新された版から、上に引いた2025年12月の版まで、少なくとも4つの版に同じ一文があります。少なくとも3年あまり載っていた数字なので、初心者向けの説明に広く引かれていても不思議ではありません。なぜ消えたのかは、ページには書かれていません。

今の版も、業者に確かめることの1つとして〈期待される結果とその時期〉を挙げていますが、目安の数字はありません。

Googleの「SEO 業者の利用を検討する」(日本語版) 「通常は 4 か月から 1 年かかります」の一文があるか(ページの最終更新日ごと) 2023年3月30日 あり 2025年2月18日 あり 2025年8月4日 あり 2025年12月18日 あり 2026年6月10日 なし 今の版 今の資料にあるのは、変更が反映されるまでの時間(スターターガイド) 「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」 「一般的には、数週間待ってから…確認することをおすすめします」 「4か月から1年」は、以前の版にあった数字
図3:Googleの「SEO 業者の利用を検討する」(日本語版)に、「通常は 4 か月から 1 年かかります」の一文があるか。2026年6月10日の版は2026年9月30日に確認し、それより前の版はInternet Archiveの保存で確認した。英語版の今の版(2026年6月5日更新)にもない。

つまり、「Google公式で4か月から1年」は、でたらめではなく、以前の版に実際にあった数字です。今読むと食い違って見えるのは、その説明が最初から誤っていたからではなく、Googleの資料のほうが変わったからです。

Googleの資料も更新されます。「Google公式」として引かれた数字や言い回しは、引かれた時点の版かもしれません。この記事では、Googleの資料を引くときに、参照した日付を添えています。

一般的な話は、Googleの資料の今の版で確かめる

Googleは、検索とSEOについての資料を「Google 検索セントラル」というサイトで公開しています。スターターガイドも、「SEO 業者の利用を検討する」も、ここにあります。どのサイトにも当てはまる一般的な話は、ここで確かめられます。第4章のような食い違いも、元のページを開けば、少なくとも今の資料に何が書いてあるかは確かめられます。

私は以前、仕事で、人がまとめた資料の数字に引っかかったときは、元のデータを取り直していました。まとめた人を疑っていたわけではありません。まとめる途中で条件が落ちたり、古い数字がそのまま残ったりすることがあるからです。SEOの説明に出てくる「Google公式」も同じで、気になったら元のページを開くのがいちばん確実です。

確かめる手順は、次のとおりです。

  1. 説明に出てくる資料の名前で、Google 検索セントラルのページを開く。資料の名前が書かれていなければ、「Google 検索セントラル 期間」のように、確かめたい内容と並べて検索する
  2. ページのいちばん下にある「最終更新日」を見る
  3. ブラウザのページ内検索で、引かれている数字や言葉を探す。日本語版で見つからないときは、ページの言語を英語に切り替えて、同じ数字を探す。日本語版と英語版で最終更新日が違うこともあるので、日付も見比べる
  4. 見つかれば、今の資料にある。見つからなければ、言い回しを変えてもう一度探す。それでも無ければ、「そのページの今の版には書かれていない」と受け取る。説明が誤りだと決めるのではなく、今の資料を根拠にはできない、という意味
Googleの資料で確かめる手順 資料の名前で ページを開く ページの下の 最終更新日を見る 引かれている 数字や言葉を ページ内検索で探す 日本語版になければ 英語版でも探す 探した結果 見つかった: 今の資料にある 見つからない: そのページの今の版には書かれていない 書かれていないことを、書かれているように読まない
図4:引かれている数字や言葉を、Googleの資料で確かめる手順。

資料に見つからなかったときの受け取り方が、いちばん大事です。書かれていないことを、書かれているように読まないことです。たとえば、変更が反映されるまでの幅(数時間〜数か月)は書かれていますが、効果が出るまでを「〇か月」と区切った数字は、今のGoogleの資料には書かれていません。そこを別の説明で埋めて「Google公式」として扱うと、第4章と同じ食い違いが、また生まれます。

作業としては、気になる数字や説明が出てきたときに、ページを1つ開いて探すだけです。すべての説明を確かめる必要はありません。自分の判断に関わるものだけで十分です。

確かめるためではなく、スターターガイドを最初から通して読むときは、章の並びが、手を付ける順番になっていない点に注意が要ります。どこから読むかと、自分でどこまでやるかは、SEO対策を自分でどこまでやるかの記事で解説しています。

関連記事SEO対策は自分でどこまでできるか。作業の前に決めることがある

自分のサイトの話は、Search Consoleで確かめる

Googleの資料に書かれているのは、どのサイトにも当てはまる一般的な話です。自分のサイトのページがGoogleに登録されているか、どんなキーワードで検索結果に表示されたかは、書かれていません。それを確かめる場所が、Search Console(Googleが無料で提供している、検索での表示状況を見る管理画面)です。

Search Consoleでは、第1章の3つの段階を、自分のサイトについて確かめられます。ページがクロールされ、インデックスに登録されているかは、画面の上にある検索窓(URL検査)にページのURLを入れると分かります。検索結果に表示されたかと、どんなキーワードで表示されたかは、「検索パフォーマンス」で見られます。ここでいう表示回数は、検索結果に出た回数で、クリックされてページに来た数とは別に数えられます。画面の操作と、ページごとに表示回数とクリック数を見る順番は、ホームページ集客の記事で順を追って解説しています。

使い始めるには、サイトの所有者であることの確認が要ります。ホームページの管理を制作会社に任せている場合は、Search Consoleに登録してあるかを聞きます。Googleは「Search Console を使ってみる」で、見る頻度について、〈月に 1 回程度は(またはサイトのコンテンツに変更を加えた場合は)、アカウントをチェックすることをおすすめします。〉と書いています。

確かめる先を2つに分けておくと、迷ったときに、どちらを開けばよいかが決まります。「変更が検索結果に反映されるまで、どれくらいかかるのか」はGoogleの資料の話で、「自分の記事は、検索結果に出始めたか」はSearch Consoleの話です。

確かめる先は2つ Googleの資料 (Google 検索セントラル) どのサイトにも当てはまる話 変更が反映されるまでの時間は? この施策を、Googleはどう扱っているか? やってはいけないことは? Search Console 自分のサイトの話 ページは登録されたか? どんなキーワードで表示されたか? クリックされたか? 迷ったら、一般的な話か、自分のサイトの話かで、開く先を決める
図5:確かめる先は2つ。どのサイトにも当てはまる話はGoogleの資料で、自分のサイトの話はSearch Consoleで確かめる。

2つを混ぜると、判断がずれます。Googleの資料にある「数週間待ってから確かめる」は、どのサイトにも当てはまる目安です。自分の記事が実際に検索結果に出始めたかは、Search Consoleを開かないと分かりません。反対に、Search Consoleの数字が動かないときに、Googleの資料に書かれていない期間を当てはめて「まだ待てばよい」と決めることもできません。

自分のページが検索結果に出てこないときに、インデックスに登録されているかどうかで、次に確かめることがどう変わるかは、Google検索に表示されないときの記事で解説しています。

関連記事Google検索に自分のホームページが表示されないのはなぜ?確かめる順番と待つ期間

SEO集客(検索結果から自分のサイトに人を呼ぶこと)の記事では、このブログで記事の公開を始めてから最初の2週間に、Search Consoleの数字がどう動いたかを説明しています。始める前に、何を見るかを決めておく方法もまとめています。

関連記事SEO集客とは?広告との違いとメリット・デメリット、始めてから最初に起きること

ARROWSのSEOコンサルティング

この記事では、一般的な話はGoogleの資料で、自分のサイトの話はSearch Consoleで確かめる、と分けてきました。ARROWSのSEOコンサルティングも、すでにあるサイトでは、そのサイトの数字を確かめるところから始めます。検索順位やアクセス数などのデータを、1社ごとにつくる専用のデータベース(SEOカルテ)に取り込み、手を入れたときに成果が見込めるページを見つけます。

第6章で、表示回数とクリック数は別に数えられると書きました。検索結果には出ているのに、クリックされていないページ。そうしたページでは、検索結果に出る題と説明の文が、調べている人の知りたいことに答えているかを見直します。

狙うキーワードの判定と記事の計画をつくる最初の設計のあとも、続けてお任せいただく場合は、マーケティングコンサルティングの一環として、サイトの直しと効果の測定まで受け持ちます。対策したキーワードの検索順位や問い合わせ数の変化をSEOカルテで確かめて、毎月ご報告します。出どころのない期間を当てはめて待つのではなく、その数字をもとに、次の月の施策と順番を見直します。

まとめ

SEO対策の初心者が最初に覚えたいのは、施策の名前より、2つの確かめる先です。説明が食い違ったら、一般的な話はGoogleの資料の今の版で、自分のサイトの話はSearch Consoleで確かめます。検索の仕組みの3つの言葉は、その2つを読むための土台になります。

まずは、気になった数字を1つ選んで、今のGoogleの資料にあるかを確かめてみてください。Search Consoleにまだ自分のサイトを登録していなければ、あわせて登録しておきましょう。登録してあれば、まず大事なページを1つ選び、画面の上の検索窓(URL検査)で確かめます。次に、「検索パフォーマンス」で表示回数を見ます。