ホームページ集客とは
ホームページ集客は、見込み客に自社のホームページまで来てもらうための取り組みです。来てもらった先で、問い合わせや来店、申し込みにつなげることが目的です。
ホームページは、作って公開しただけでは、多くの場合、十分なアクセスを集められません。会社名を知っている人が確かめに来ることはあっても、まだ会社を知らない人には、ホームページがあること自体が伝わっていないからです。そのため、検索で見つけてもらう、ほかの場所から案内する、といった形で、人がホームページまで来る道をつくる必要があります。
ただし、ホームページに来てもらうことと、問い合わせてもらうことは別の段階です。問い合わせにつなげる方法については、ホームページの問い合わせを増やす方法の記事で解説しています。この記事では、その手前にある「見込み客にホームページまで来てもらうこと」を扱います。
主な方法と、どこから始めるか
ホームページに人を集める方法には、主に次のようなものがあります。
- 検索(SEO):お客さんが検索したときに、自社のページが検索結果に表示されるようにする
- Googleマップ(MEO):地図や「近くの〇〇」の検索で、会社や店の情報が出るようにする
- SNS:InstagramやXなどで発信し、そこからホームページへ案内する
- 広告:検索結果やほかのサイトに、費用を払って広告を出す
- ブログ記事:検索やSNSで見つけてもらうために、お客さんの疑問に答える記事を作る
- 名刺やチラシ:紙にホームページのURLやQRコードを載せる
方法ごとの進め方や費用は、SEO集客、MEO対策、SNS集客、リスティング広告の費用、ブログ集客の記事で、それぞれ解説しています。
どの方法を優先するかは、一律の良し悪しではなく、お客さんがどこで情報を探しているかによって決まります。お客さんが使いそうなキーワードで実際に検索し、検索結果に地図、広告、記事のどれが目立って表示されるかを確認すると、優先する方法を決めやすくなります。たとえば、地図の枠が目立つならGoogleマップ、同業の会社の広告が並ぶなら広告、同業の会社のページや記事が並ぶなら検索(SEO)を優先して検討します。SNSは検索結果には出てこないので、検索とは別に考えます。画面の見方と、ほかの枠が出たときの決め方は、Web集客(インターネットを使って見込み客を集めること)の記事で解説しています。
関連記事Web集客とは?主な方法と選び方、何から始めるかは検索結果を見て決める
集客方法によって、ホームページ内の入口となるページも変わります。地図やSNS、広告、名刺、チラシでは、どのページに案内するかを自社で決められます。検索では、検索されたキーワードに応じて、どのページを出すかをGoogleが決めます。そこで第4章からは、検索から来る人に絞って、SEOで最初にすることを説明します。
集客できないと感じたら
「ホームページで集客できない」と感じたときは、どこで止まっているかを分けて考えます。問い合わせが届くまでには、「ホームページを見つけてもらえるか」「訪れた人が見込み客か」「その人が問い合わせまで進めるか」という3つの関門があります。
人が来ていない、または来ている人が見込み客ではない場合は、集客方法、つまり「どの方法で見つけてもらい、どのようなキーワードから来てもらうか」を見直します。第4章以降では、この段階の見直し方を、検索に絞って説明します。見込み客が来ているのに問い合わせがないなら、問い合わせまでの流れを見直します。どこで止まっているかの見分け方は、ホームページの問い合わせを増やす方法の記事で解説しています。
検索から来る人は、トップページから入るとは限らない
検索から人を集める場合、入口として整えるべきページは、来てほしい人が使う検索キーワードによって変わります。
検索結果に表示されるのは、サイト全体ではなく、個々のページです。検索した人がクリックすると、そのページに直接入ります。トップページを通ってから中のページへ進むわけではありません。Search Consoleでも、表示回数やクリック数をページごとに確認できます。
そのため、会社名で検索した人はトップページから入ることが多い一方、「給湯器 交換」のようなサービス名や、「お湯が出ない」のような困りごとで検索した人は、それぞれのキーワードに答えているページから入ることが多くなります。たとえば、サービス紹介ページ、よくある質問、記事などです。トップページを一度も見ないまま、問い合わせまで進む人もいます。
以前、仕事でホームページのアクセス解析レポートを作成していたときは、人が最初に見たページを確認していました。サイト全体の数字だけでなく、検索から来た人に絞った数字も見ていました。トップページから入ってくるのは、会社名で調べた人、つまりすでに会社を知っている人が多くなります。そのため、検索からの入口がトップページに偏っている場合は、ほかのページが検索の入口として十分に機能しておらず、会社をまだ知らない人を呼び込めていない可能性があります。レポートでは、この点を課題として挙げていました。
記事が検索結果の上位に表示され、主な入口になっていた例は、ブログ集客の記事で紹介しています。入口になるのは、記事に限りません。サービス紹介ページやよくある質問も、検索されたキーワードに答えていれば入口になります。
もちろん、トップページが不要というわけではありません。トップページは、会社名で検索した人が、事業内容や信頼性を確認するための大切なページです。ただ、まだ会社を知らない人が検索で来るときの入口は、トップページ以外のページになることが多い、ということです。
このブログで検索結果に表示されたページ
実際にこのブログのどのページがGoogleの検索結果に表示されたのかを、Search Consoleで確認しました。対象期間は、2026年9月8日から27日までの20日間です。この期間のウェブ検索における表示回数を集計しました。表示回数は、検索結果にそのページが表示された回数のことで、クリックされたかどうかは問いません。
表示は合計165回で、そのうち118回が記事のページ(23ページ)、17回がトップページでした。残りは、運営者情報や記事一覧などのページです。クリックは、この20日間でトップページの1回だけでした。
この数字を解釈する際には、2つの注意点があります。1つは、このブログが記事を中心にしたサイトだということです。ページの大半を記事が占めているため、記事の表示回数が多いのは、サイトの構成による面もあります。そのため、この数字だけで、記事を書くべきだとは言えません。もう1つは、20日間で165回と、まだ数が少ないことです。
クリックはトップページの1回だけなので、どのページが主な入口なのかを判断するには、まだデータが足りません。ただし、表示回数の約9割(165回のうち148回)を、トップページ以外のページが占めていたことは分かります。トップページは、検索結果に出るページの1つにすぎません。
ページが数ページしかない会社のホームページなら、入口になるのは記事でなくても構いません。サービス紹介ページやよくある質問が、お客さんの探すキーワードに答えていれば、そのページが入口になります。答えるページがあるかを確かめる手順を、次の章で説明します。
お客さんが検索するキーワードごとに、答えるページがあるかを整理する
入口が検索キーワードによって変わるなら、そのキーワードに答えるページが自社サイトにあるかを確認する必要があります。ここで書き出すキーワードは、第2章で説明したように、実際の検索結果を確認するときにも使えます。手順は3つです。
- お客さんからよく聞かれることや、相談・依頼の際に使われる言葉をもとに、検索に使われそうなキーワードを書き出す。問い合わせメールや電話で実際に使われた言葉が、特に参考になる
- 書き出したキーワードごとに、答えているページが自社のホームページにあるかを見る。サービス紹介ページ、よくある質問、事例、記事のどれでもよい
- 対応するページがなければ、新しく作る。作るページの候補が複数ある場合は、問い合わせでよく聞かれるテーマから着手する。ページがすでにある場合は、検索結果に表示されるタイトルや説明文に、そのキーワードが自然に含まれているかを確認する
キーワードの書き出しや整理は、自社でもできます。お客さんが実際に使う言葉を最もよく知っているのは、日頃からお客さんに対応している自社だからです。ページも管理画面から更新できる場合は社内で作成し、難しい場合は制作会社に依頼します。検索結果に出るタイトルと説明文は、ページの画面に出ている見出しとは別に設定されていることがあります。自社のページを実際に検索し、検索結果に表示されるタイトルと、その下の説明文を見れば確認できます。会社名だけでなく、サービス名や、答えている困りごとが入っているかを見ます。ページごとに設定できるかは、使っている仕組みによって違います。何を確かめておくかは、会社のホームページの作り方の記事で解説しています。
答えるページを記事として作る場合の掲載先や、更新を続けるかどうかの判断基準は、ブログ集客の記事で解説しています。
関連記事ブログ集客とは?自社ホームページに書く理由と、続けるかどうかの判断方法
検索から人が来ているかは、ページごとに確かめる
ページを作ったら、そのページが検索結果に表示されているかを、Search Consoleで確かめます。Search Consoleを使っているか分からないときは、ホームページを管理している制作会社に、登録してあるかを聞きます。確認は月に1回程度で十分です。Search Consoleを次の順に操作します。
- Search Consoleを開き、左のメニューから「検索パフォーマンス」を選ぶ
- グラフの下にある表で「ページ」タブを選び、第6章で整理したページが一覧に表示されているかを確認する。あわせて、表示回数とクリック数を見る
- 確認したいページを選び、「クエリ」(検索に使われたキーワード)タブに切り替えると、そのページがどのようなキーワードで表示されたかを確認できる
一覧に表示されないページは、基本的に、選択した期間中に検索結果へ表示された記録がないページです。ページを公開してから検索結果に表示されるまでには、しばらく時間がかかることもあります。しばらくたっても出てこないときは、Search Consoleの上にある検索窓にそのページのURLを入れると、Googleに登録されているかを確かめられます。
Search Consoleの表示回数は、検索結果に出た回数で、ページに来た人の数ではありません。検索からページに来た数は、クリック数で見ます。地図やSNS、広告、名刺やチラシから来た人も含めて、どのページに何人来たかを見るなら、Googleアナリティクスを使います。
表示回数やクリック数があるのに問い合わせにつながらない場合は、まず、手順3で確認したキーワードが、第6章で書き出したお客さんのキーワードと合っているかを確かめます。ずれていれば、ページのタイトルや内容、狙うキーワードを見直します。合っているのに問い合わせがない場合は、問い合わせまでの流れを見直します。その見直し方は、ホームページの問い合わせを増やす方法の記事で解説しています。
関連記事ホームページの問い合わせを増やすには?アクセスより先に、誰が来ているかを確かめる
ARROWSのマーケティングコンサルティング
ARROWSのマーケティングコンサルティングでは、第2章で見た方法のどれを優先するかを決めるところから、検索で見つけてもらう対策や広告の実行までを受け持ちます。第6章で書き出したキーワードに答えるページや記事が足りなければ、その制作も、集客の戦略に合わせて、別にお見積もりしてお受けします。
いまのサイトに答えるページを足していくのが難しく、作り直すことになったら、価値最大化Web制作を組み合わせることもできます。サイトの完成を待たずに、できたページから公開していく進め方です。積み上げ型なら、会社の基本情報と問い合わせの窓口のあとに、記事や実績のページを先に出します(記事の制作は別料金です)。第4章のとおり、検索から来る人はキーワードに答えるページから入ってくるので、完成を待たずに入口を増やしていけます。
第7章で月に1回程度と書いたページごとの確認は、毎月のご報告の中で一緒に見ます。検索に使われたキーワードが、お客さんの言葉とずれているページが見つかれば、そのページのタイトルや内容の直しにつなげます。
まとめ
ホームページ集客は、見込み客にホームページまで来てもらう取り組みです。検索から来る人は、検索したキーワードに答えているページから入ってくることが多いので、入口はトップページとは限りません。
まずは、お客さんからよく聞かれることを3つ書き出し、それぞれの疑問に答えるページが自社のホームページにあるかを確かめてみてください。




