Indeedのクローリングとは
Indeedのクローリングは、求人サイトや企業の採用情報ページから求人情報を集め、Indeedの検索結果に載せる仕組みです。
Indeedの「掲載の仕組みと流れ」は、いまも「Indeed は、さまざまな求人サイトや企業の採用情報ページから求人情報を収集しています」と説明しています。採用ページを持っていない場合は、求人情報を直接投稿することもできる、と続けています。
この仕組みにより、自社の採用ページに載せた求人が、Indeedにも表示されることがありました。クローリングは、採用ページに載せた求人を、社名を知らない人にも届ける経路でした。
2025年7月1日に、Indeedで何が変わったか
Indeedは日本で、2025年7月1日から「Indeedエントリー」の標準化を始めました。Indeedエントリーは、求職者がIndeedの中で応募の手続きを進められる機能です。
この変更により、Indeedに求人を載せる標準の方法は、「直接投稿」と「求人情報連携」の2つになりました(方法は第3章)。掲載が限られる求人について、Indeedは2つの資料で次のように書いています。
| 資料 | 書かれていること |
|---|---|
| プレスリリース(2024年12月公開・2025年7月更新) | 2025年7月1日以降、クローリングによって収集された求人情報の掲載は限定的となる |
| Indeedのヘルプ記事(2025年7月公開・9月更新) | Indeed上で応募が完結しない求人(外部サイトに移動して応募する必要がある求人)の掲載は限定的となる |
どちらの資料も「終了」とはしていませんが、何の掲載が限られるのかという説明には違いがあります。プレスリリースはクローリングで集めた求人を、ヘルプ記事はIndeedの中で応募が完結しない求人を挙げています。
プレスリリースは告知の時点で、クローリングで載っていた求人の掲載元(採用ページや求人サイトを持つ各社)に、直接投稿か求人情報連携への切り替えを随時依頼している、と説明しています。
「限定的」がどの程度なのかは、Indeedの資料には書かれていません。クローリングで集めた求人がまったく載らないのか、条件によって残るのかは分かりません。
なお、この告知は日本向けのものです。米国のIndeedのページは採用ページや求人サイトから、英国のページは採用ページやATSのフィードから、いまも求人を集めると説明しています。
変更後に、Indeedへ求人を載せる方法
Indeedの「掲載の仕組みと流れ」が示している方法は、次の2つです。
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 直接投稿 | 求人情報をIndeedに直接入力する。採用ページを持っていない場合や、短時間で掲載を始めたい場合に向く、とIndeedは書いている |
| 求人情報連携(ATS) | Indeedと連携した採用管理システム(ATS)で作った求人を、Indeedに表示する。Indeedは「Indeedエントリー」を備えたATSを案内している |
直接投稿と求人情報連携のどちらでも、有料掲載を使えます。スポンサー求人などの有料のオプションを使うと、Indeedの中で求人が表示される回数が増える、とIndeedは説明しています。
掲載には、Indeedの利用規約・掲載基準・使用制限が適用されます。利用規約によると、無料掲載の求人は期間を限って表示されます。期間が終わるか応募数の上限に達すると、掲載が休止または終了する場合があります。利用規約は、有料掲載が必要になる場合も挙げています。たとえば、すでに無料で載っている求人を直接投稿し直す場合と、応募者を外部サイトに誘導する求人を載せる場合です。
プレスリリースによると、Indeedエントリーは、求職者も採用企業も無料で使えます。
Indeedの無料掲載に期間や応募数の上限があるように、ほかの求人サイトや採用管理システム、ハローワークにも、無料で求人を載せるときの条件がそれぞれあります。どこに無料で載せられるかと、その条件の確かめ方は、求人の無料掲載の記事で解説しています。
関連記事求人の無料掲載とは?出せる場所と「無料」の中身、掲載したあとに会社が守ること
自社の求人がいまどう載っているかを、求職者の画面で確かめる
「限定的」の程度は資料に書かれていないため、自社の求人がどう載っているかは、自分で確かめるのが確実です。管理画面ではなく、求職者と同じ画面で見ます。
- 自社の社名、または募集している職種と勤務地を組み合わせて、Indeedで検索する
- 自社の求人が表示されるか、表示された内容が最新かを確認する
- 求人を開き、応募の手続きがIndeedの中で完結するか、外部サイトへ移るかを確認する
Indeedの求職者向けヘルプには、「一部の求人は、外部サイトでの応募が必要な場合があります」とあります。同じヘルプセンターの別の記事は、外部サイトに移動して応募する求人の掲載を「限定的」としています。手順3で外部サイトへ移る求人は、この種類に当たります。
自社の求人が見つからない場合や、応募のときに外部サイトへ移る場合は、直接投稿か求人情報連携に切り替えるかを考える段階です。
この変更で変わらないこと
Indeedの変更で、採用ページの検索での扱いは変わりません。採用ページがGoogleなどの検索から消えることはなく、検索に出るかどうかは、Indeedとは別の仕組みで決まります。
ただし、採用ページが検索に出ることと、求職者に見つけてもらえることは別です。
求人の出し先は、Indeedだけではありません。Google検索の中にも、求人をまとめて探せる枠があります。この枠に自社の求人を載せる方法は、Googleしごと検索の記事で扱っています。
関連記事Googleしごと検索に求人を載せる2つの方法と、応募の行き先
自社の求人票が効かなくなった理由は、Indeedだけではない
自社の求人票が効かなくなった理由を、私は3つに分けて見ています。
| 理由 | 起きていること | 変更との関係 |
|---|---|---|
| 1. 採用ページだけでは、検索で見つけてもらいにくい | Googleは、関連性が高く質が高いと判断したページを返すと説明している。求人を載せただけのページは、職種や地域で探す人の検索では見つけてもらいにくい | 変更の前からある |
| 2. Indeedに載りにくくなった | Indeedでは、クローリングで集めた求人の掲載が限定的になった | 変更そのもの |
| 3. 社名を知っている人しか、採用ページに来ない | 社名で検索し、採用ページを見て、応募する、という一本道だけが残る | 1と2が重なった結果 |
1つ目について、採用ページが検索で見つかるかを、サイトの作りから確かめる項目は、SEO対策の記事にまとめています。
直接投稿か求人情報連携に切り替えれば、求人はIndeedに載り、2つ目は手当てできます(有料掲載が必要になる場合は第3章)。有料のオプションは、Indeedの中で表示される回数を増やすものです。ただし、応募がIndeedの中で完結する場合、求職者が自社の採用ページを訪れるとは限りません。そのため、採用ページに来るのが社名を知っている人だけ、という3つ目は残ります。1つ目も採用ページの側に残ります。
直接投稿を選ぶと、自社の採用ページとIndeedの2か所で求人情報を管理することになります。給与や募集の締め切りを変えるたびに、両方を直す必要があります。どちらを元の情報にして、もう一方をそれに合わせるのかを、先に決めておくと食い違いが起きにくくなります。自社の採用ページを元の情報にすれば、Indeedに出すか、出すならどの方法を選ぶかは、あとから決められます。求人情報連携を選ぶなら、元の情報はATSの側になります。
Googleしごと検索に載せるために、元の情報を機械が読める形で書くなら、書き始める前に求人の掲載の終え方を決めます。その手順は、JobPostingの記事にまとめました。
関連記事JobPostingの構造化データは、求人の掲載を終えるときの扱いから決める
ARROWSの採用サイト制作
第6章で、直接投稿か求人情報連携に切り替えても、1つ目と3つ目は採用ページの側に残ると書きました。ARROWSの採用サイト制作では、元の情報を置く採用ページを、求人システムとあわせてつくります。求人システムは、求人一覧・求人票・応募フォーム・応募者の管理をそなえ、求人票の更新は社内で行えます。
職種や地域で仕事を探している人に届くよう、求人票をGoogleしごと検索に対応させます。社名を知らない人にも求人を見つけてもらう入口を、採用ページの側に増やす形です。求人媒体と併用でき、ハローワークや求人媒体でも中身をそろえた求人票を使えるよう、求人票の内容も一緒に整えます。
どの入口から何件の応募につながったかは、求人媒体にどこまで出すかを決めるときの材料になります。公開したあとは、求人ごとの閲覧状況とあわせて、計測できる範囲で会社ごとのデータベース(カルテ)に記録します(データの自動収集に同意いただいた場合)。
まとめ
Indeedのクローリングで集めた求人の掲載は、終わったのではありません。Indeedは日本で、2025年7月1日から、その掲載を限定的にしました。掲載の標準は、直接投稿と求人情報連携の2つです。「限定的」の程度は書かれていないため、自社の求人がどう載っているかは、求職者の画面で見ます。
自社の求人票が効かなくなった理由は、Indeedの変更だけではありません。採用ページだけでは見つけてもらいにくいことと、社名を知っている人しか来ないことが重なっています。
求人情報を自社で持つ理由は、Indeedに拾ってもらうためから、どこに出すかを自分で選ぶためへと変わりました。 元の情報を自社の採用ページに置けば、Indeedに直接投稿するか、Googleしごと検索に載せるかを、そこから選べます。




